“手前味噌”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
てまえみそ71.4%
てまへみそ28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
僕の手柄は手前味噌てまえみそですから書きません。無論むろん戸浪が犯行につかったインチキ・ピストルも発見せられた。いいですね、帆村さん。
省線電車の射撃手 (新字新仮名) / 海野十三(著)
一 ちと手前味噌てまえみそに似たれど、かかる種の物語現代の文学界には、先づ稀有けうのものなるべく、威張いばりていへば一の新現象なり。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
中には手加減を加へるどころか、作者自身然るべき匿名とくめいのもとに、手前味噌てまへみその評論を書いたのもある。
澄江堂雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
時には大いに苦心したなどと手前味噌てまへみそさへあげぬことはない。
芭蕉雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)