なせ)” の例文
再びおどろきて一れいなせば佐太夫も會釋ゑしやくして此方へと云て以前の松蔭まつかげ連行つれゆき扨も此度喜内殿の横死わうし嘸々さぞ/\愁傷しうしやうならん其方も知て居らんが友次郎の事に付ては大恩の有る喜内殿故それがしも早速參り御世話も致すべき筈なれども世の義理ぎりあれば思ひながら打過にせしが扨今朝其方が出立と聞及びて最前さいぜんより此所こゝ待居まちゐたりしなり友次郎事は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)