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懐
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だ
ふりがな文庫
“
懐
(
だ
)” の例文
旧字:
懷
此様
(
こんな
)
女の人は、多勢の中ですもの、幾人もあったでしょうが、其
赤
(
あか
)
さんを
懐
(
だ
)
いて御居での方が、妙に私の心を動かしたのでした。
昇降場
(新字新仮名)
/
広津柳浪
(著)
なお依然として未解決のままに遺されているかの如き感を
懐
(
だ
)
いたままに、爾後三十年の歳月は空しく推移したのであった。
法隆寺再建非再建論の回顧
(新字新仮名)
/
喜田貞吉
(著)
我々が
懐
(
だ
)
く
凡
(
あら
)
ゆる感情、例えば怒り、憎しみ、または愛にもせよ、
凡
(
すべ
)
ての感激、冒険といったようなものは、人生及び自然から生起してくる刺戟である。
囚われたる現文壇
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
と言い、生まれた後は、自分でその子を
懐
(
だ
)
きなどしていたが、後、和尚の
種子
(
たね
)
でなく、娘は一時のがれに和尚の名を
汚
(
けが
)
したことが明らかになった時も、また
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
このもの海藻や珊瑚類に、尾を捲き付くる体画竜のごとく性至って子を愛し、雄の尾の裏または腹下に卵を
懐
(
だ
)
く
嚢
(
ふくろ
)
または皮あって、その内で
孵
(
かえ
)
った子供が自活し得るようになって始めて出で去る。
十二支考:05 馬に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
“懐”の意味
《名詞》
ふところ
ものを抱くときの胸のあたり。
着衣したとき、胸と体の間の空間。
金銭の持ち合わせ。
(出典:Wiktionary)
“懐”の解説
懐(ふところ)とは、衣服の胸の辺りの内側の部分である。また、仮に何も身につけていなくとも、前に出した両腕と胸とで囲まれる空間も、懐と呼ばれる。さらに拡大解釈して、何かに囲まれた空間のことを、懐と言う場合もある。なお、現実の空間ではなく、考え(胸中)のことを指す場合もある。
(出典:Wikipedia)
懐
常用漢字
中学
部首:⼼
16画
“懐”を含む語句
懐中
人懐
追懐
懐胎
懐紙
懐疑
懐妊
懐中物
懐中時計
可懐
内懐
山懐
感懐
懐姙
懐抱
胸懐
懐出
御懐
述懐
鬱懐
...