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惨劇
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さんげき
ふりがな文庫
“
惨劇
(
さんげき
)” の例文
旧字:
慘劇
が、恐ろしい
惨劇
(
さんげき
)
が始まろうとする刹那、少女はいちはやく土人の
頭
(
かしら
)
らしい老人の前に身を投じた。それは、少女の父であるらしかった。
俊寛
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
キャバレーの主人オトー・ポントスはいつかの夜のキャバレーの
惨劇
(
さんげき
)
で、ジュリアの殺人を見たのが、運のつきだったんですネ。
恐怖の口笛
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
そういう点に
於
(
おい
)
て「グリーン
家
(
け
)
の
惨劇
(
さんげき
)
」以来、血に乾いている探偵小説の読者には、きっと受けることだろうと思うんだ。
電気看板の神経
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
そこでいよいよ取っておきの話をするが、実はカフェ・ネオンの
惨劇
(
さんげき
)
の犯人と目される春吉と鈴江の関係について、僕が知っていることがある。
電気看板の神経
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
そこには大江山捜査課長の自信をドン底へつき落とすようなパチノ
墓地
(
ぼち
)
の
惨劇
(
さんげき
)
が控えていたのであった。
恐怖の口笛
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
いかに帆村といえども、内心この恐ろしい
惨劇
(
さんげき
)
について、
愕
(
おどろ
)
きの目をみはらないではいられなかった。
蠅男
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
今入ったばかりの松ヶ谷学士がよろよろと入口へよろめき出て来ると、パタリと
其儘
(
そのまま
)
斃
(
たお
)
れた。
惨劇
(
さんげき
)
の室の前に集った人の中から、マスクをかけた長身の男が飛び出して
国際殺人団の崩壊
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
ばあやは耳がきこえないのですが、夫人が外出先から帰ってきたので、お茶を持って上ってきたときに、夫人が入っていたこの部屋の中で
惨劇
(
さんげき
)
をチラリと見たのだそうです
人造人間事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
惨劇
(
さんげき
)
は、満都の恐怖をひきおこすと共に、当局に対する
囂々
(
ごうごう
)
たる非難が捲き起った。「科学者を保護せよ、犯人を即刻逮捕せよ」と天下の
与論
(
よろん
)
は嵐の如くにはげしかった。
国際殺人団の崩壊
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
第三の
惨劇
(
さんげき
)
もコックの春吉の手で行われたが、それは鈴江への脅迫材料になると共に、又自分の
重荷
(
おもに
)
にもなってしまった。二人はお
互
(
たがい
)
の行動について極度の注意を払った。
電気看板の神経
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
そこで勇少年は、
前日
(
ぜんじつ
)
黄昏
(
たそがれ
)
の日比谷公園でみた
惨劇
(
さんげき
)
について知っていることをすべて語った。青龍王は
曲
(
まが
)
ったパイプで
刻
(
きざ
)
み
煙草
(
たばこ
)
をうまそうに吸いながらじっとそれに耳を傾けていた。
恐怖の口笛
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
そして自分の机の前に身体を
抛
(
な
)
げ出すと共に、此のあさましい試みが生んだ
惨劇
(
さんげき
)
の中に、間接ながらとりもなおさず殺人者である自分を見出して、はげしい
自責
(
じせき
)
と恐怖とに身を震わせました。
三角形の恐怖
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
こうしてじっとして
惨劇
(
さんげき
)
を見ているにたえなかった。
怪星ガン
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
不思議なる
惨劇
(
さんげき
)
蠅男
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
“惨劇”の意味
《名詞》
惨 劇(さんげき)
悲惨な筋書きの演劇。転じて、悲惨な出来事。
(出典:Wiktionary)
惨
常用漢字
中学
部首:⼼
11画
劇
常用漢字
小6
部首:⼑
15画
“惨”で始まる語句
惨
惨憺
惨酷
惨澹
惨状
惨死
惨虐
惨禍
惨殺
惨敗