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悉
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コトゴト
ふりがな文庫
“
悉
(
コトゴト
)” の例文
板屋は吹きあげられさうに、
煽
(
アフ
)
りきしんだ。若人たちは、
悉
(
コトゴト
)
く郎女の廬に上つて、刀自を中に、心を一つにして、ひしと顔を寄せた。
死者の書
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
名犬ハ税トシテモ
貴
(
タフト
)
マレ、一匹ノ価、百貫ヲ呼ブモアリ、武門
悉
(
コトゴト
)
ク、犬ヲ繋ギ、犬ニ仕へ、日、暮ルレバ又、宴楽アルノミ。
私本太平記:01 あしかが帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
故
レ
汝は其族のありの
悉
(
コトゴト
)
率て来て、此島より気多の崎まで、皆
列
(
ナミ
)
伏し度れ。吾其上を蹈みて走りつつ読み度らん。是に吾族と孰れ多きと云うことを知らん。
比較神話学
(新字新仮名)
/
高木敏雄
(著)
悉
(
コトゴト
)
ク右又ハ左ノ腕関節ニ支持セラレ、之ヲ支持点トシテ運動スル如ク構成セラレタルニ対シ、本願発明ニ於テハ、問題ノ多腕ヲ腕関節ニ添架セザルコトヲ特徴トスルモノニシテ
特許多腕人間方式
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
万法蔵院の香殿・講堂・塔婆・楼閣・山門・僧房・
庫裡
(
クリ
)
、
悉
(
コトゴト
)
く金に、朱に、青に、昼より
著
(
イチジル
)
く見え、
自
(
ミヅカ
)
ら光りを発して居た。
死者の書
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
▼ もっと見る
子弟ノ衣食、
自
(
オノズカ
)
ラ
余饒
(
ヨジョウ
)
アリ。臣ニ至リテハ、外ニ任アリ。別ノ調度ナク、身ニ
随
(
シタガ
)
ウノ衣食、
悉
(
コトゴト
)
ク官ニ仰ゲリ。別ニ生ヲ治メテ以テ尺寸ヲ長ズルナシ。
三国志:12 篇外余録
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
かく言いしかば、欺かえて列伏せりし時に、吾其上を読み度りし来て今、地に下りんとする時に、汝は吾に欺かえつと言い竟れば、即ち
最端
(
イヤハシ
)
に伏せる和邇、我を捕えて
悉
(
コトゴト
)
に我
衣服
(
キモノ
)
を剥ぎき。
比較神話学
(新字新仮名)
/
高木敏雄
(著)
故ニ都ヲ銀坑洞ト称シ、南蛮王ノ巣トシ、宮殿楼閣
悉
(
コトゴト
)
ク銀映
緑彩
(
リョクサイ
)
、人ハミナ
羅衣
(
ライ
)
ニシテ
烈朱
(
レッシュ
)
臙脂
(
エンジ
)
濃紫
(
ノウシ
)
黄藍
(
オウラン
)
を
翻
(
ヒルガエ
)
シ、又好ンデ、橄欖ノ実ヲ噛ミ、
酒壺
(
シュコ
)
常ニ
麦醸果酵
(
バクジョウカコウ
)
ヲ
蓄
(
タクワ
)
ウ。
三国志:10 出師の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
今、明詔ヲ奉ジテ呂布ヲ征ス、モシ大軍ヲ
抗拒
(
コウキョ
)
スル者アラバ満門
悉
(
コトゴト
)
ク
誅滅
(
チュウメツ
)
セン
三国志:05 臣道の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
信長公ノ御時ニサヘ、従ハザル諸所ヲ、カク僅カバカリノ間ニ、
根来寺
(
ネゴロジ
)
、
雑賀
(
サイガ
)
、
熊野山中
(
クマノサンチユウ
)
、
高野領
(
カウヤリヤウ
)
ニマデ亘リテ、
悉
(
コトゴト
)
ク打チナビケ給フ、果断、決断ノ程、ヨク勘弁シテ見ルベシ。又アンヤ。
新書太閤記:11 第十一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
悉
漢検準1級
部首:⼼
11画
“悉”を含む語句
悉皆
知悉
悉達多
悉達
悉知
悉々
悉達太子
悉皆成仏
悉檀
悉多太子
詳悉
悉皆屋
悉曇
草木国土悉皆成仏
竝波悉林
蘇悉地経
瞿摩悉達
衆怨悉退散
衆病悉除
皆悉
...