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恭
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うやう
ふりがな文庫
“
恭
(
うやう
)” の例文
その頃はマダ葵の御紋の御威光が素晴らしい時だったから、町名主は御紋服を見ると
周章
(
あわ
)
てて
土下座
(
どげざ
)
をして
恭
(
うやう
)
やしく敬礼した。
淡島椿岳:――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド――
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
それらの
繪馬
(
ゑま
)
に
混
(
まじ
)
つて、女の長い黒髮の根元から切つたらしいのが、まだ油の
艶
(
つや
)
も拔けずに、
恭
(
うやう
)
やしく
白紙
(
はくし
)
に卷かれて
折敷
(
をしき
)
に載せられ、折敷の
端
(
はし
)
に『
大願成就
(
だいぐわんじやうじゆ
)
寅
(
とら
)
の
歳
(
とし
)
の女』
東光院
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
余は五十グラムの
葛湯
(
くずゆ
)
を
恭
(
うやう
)
やしく飲んだ。そうして左右の腕に
朝夕
(
あさゆう
)
二回ずつの注射を受けた。腕は両方とも針の
痕
(
あと
)
で
埋
(
う
)
まっていた。医師は余に今日はどっちの腕にするかと聞いた。
思い出す事など
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
コイツ面白いと、
恭
(
うやう
)
やしく五厘を奉書に包んで頼みに来る洒落者もあった。椿岳は喜んで受けて五厘の潤筆料のため絵具代を損するを何とも思わなかった。
淡島椿岳:――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド――
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
最
(
も
)
つと馬鹿な奴はカーボンやプラチナ板に撮した自分の写真を
恭
(
うやう
)
やしく送つて来る奴もある。イヤハヤお咄しにならんが、旦那は
這般
(
こん
)
な
連中
(
てあひ
)
を
寛大
(
おほめ
)
に見て在らツしやるんだ。
犬物語
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
(著)
▼ もっと見る
ところが社員は恐る恐る
刺
(
し
)
を通じて早速部屋に通され、粛々如として
恭
(
うやう
)
やしく控えてると
鴎外博士の追憶
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
恭
常用漢字
中学
部首:⼼
10画
“恭”を含む語句
柳里恭
恭敬
恭助
恭々
恭順
恭一
允恭天皇
恭忠
恭々敷
恒藤恭
恭謙
恭倹
允恭
恭〻
尉遅恭
巧言令色足恭
孔恭
魯恭王
史文恭
光恭
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