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怡
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よろこ
ふりがな文庫
“
怡
(
よろこ
)” の例文
かかれば何事にも楽むを知らざりし心の今日
偶
(
たまた
)
ま人の
相悦
(
あひよろこ
)
ぶを見て、又
躬
(
みづから
)
も
怡
(
よろこ
)
びつつ、
楽
(
たのし
)
の影を追ふらんやうなりしは何の故ならん。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
右に折れて下り気味に一町
許
(
ばかり
)
行くと、広い鞍部が竜バミ谷の方面へ豁然と開けて、程よく配置された若い唐松の林などが目を
怡
(
よろこ
)
ばせる。
秩父の奥山
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
これが新らしい春の日の光に
耀
(
かがや
)
いて、黒い土の上に咲いているのを見て、眼を
怡
(
よろこ
)
ばしめなかった人はなかったろう。そうすれば必ず名があったはずである。
野草雑記・野鳥雑記:01 野草雑記
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
庄太夫大いに
怡
(
よろこ
)
び、
二八
よくも説かせ給ふものかな。此の事我が家にとりて
二九
千とせの
計
(
はかりごと
)
なりといへども、
香央
(
かさだ
)
は此の国の貴族にて、我は氏なき
三〇
田夫
(
でんぷ
)
なり。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
前和歌山県知事川村竹治が何の理由なく国会や県会議員に誓うた約束をたちまち
渝
(
ほぐ
)
して予の祖先来数百年奉祀し来った官知社を潰しひとえに熊楠を
憤
(
おこ
)
らせて
怡
(
よろこ
)
ぶなどこの類で
十二支考:02 兎に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
▼ もっと見る
曇りなき
怡
(
よろこ
)
びはなく
ランボオ詩集≪学校時代の詩≫
(新字旧仮名)
/
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー
(著)
さて緊那羅も
本
(
もと
)
馬芸や歌舞を業とした部民で、その女が自分らより優等な乾闥婆部に
娶
(
めと
)
らるるを、あたかも乾闥婆部の妻女が貴人に召さるるを名誉と心得て同然に
怡
(
よろこ
)
んだので
十二支考:05 馬に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
院、手を
拍
(
う
)
つて
怡
(
よろこ
)
ばせ給ひ、かの
讐敵
(
あたども
)
ことごとく
一三三
此の前の海に尽すべしと、御声谷峯に
響
(
ひび
)
きて、
凄
(
すざま
)
しさいふべくもあらず。魔道の浅ましきありさまを見て涙しのぶに
堪
(
た
)
へず。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
七九
一
飯
(
ぱん
)
をわけて、ともに
過活
(
わたらひ
)
のはかりごとあらんと、たのみある詞に心おちゐて、ここに住むべきに定めける。彦六、我が住むとなりなる
破屋
(
あれや
)
をかりて住ましめ、友得たりとて
怡
(
よろこ
)
びけり。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
従来誰も彼も往きて遊び散策し、清浄の空気を吸い、春花秋月を愛賞し得たる神社の趾が、一朝富家の独占に帰するを見て、誰かこれを
怡
(
よろこ
)
ばん。貧人が富人を
嫉
(
ねた
)
むは、多くかかることより出づるなり。
神社合祀に関する意見
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
怡
漢検1級
部首:⼼
8画
“怡”を含む語句
怡々
怡然
怡楽
怡悦
怡土
危怡
和怡
怡和
怡土郡
怡晏
怡樂
怡顔斎
道怡
魏怡春