御親父樣ごしんぷさま)” の例文
新字:御親父様
へい、陰徳いんとくんとやら、と御酒ごしゆうへでは、御親父樣ごしんぷさまがおはなしになりましたが、なかことまをしますものは、書物しよもつとほりにはまゐりませんで。
月夜車 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
しみ/″\ぞんじてりますのは、まだ七歳なゝつ八歳やつ御親父樣ごしんぷさまも、御存命ごぞんめい時分じぶんでござりますから、彼是かれこれざつと二十ねん
月夜車 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
これけては御親父樣ごしんぷさま御新造樣ごしんぞさま大概たいがい御心配下ごしんぱいくだすつたことではござりません。友造ともざうや、身體からだつゝしめ、ともさん、さけをおみでないよ、と親身しんみ仰有おつしやつてくださります。
月夜車 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)