御船みふね)” の例文
馬鹿にして居る者もあるが、信ずる者が多い。信ずる者は、吉さんのことばで病気もなおり、なくなったものも見出す。此辺での長尾ながお郁子いくこ御船みふね千鶴子ちづこである。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
「実のるも見む」(巻十九・四二二六)、「御船みふねかもかれ」(巻十八・四〇四五)、「櫛造る刀自とじ」(巻十六・三八三二)、「やどりする君」(巻十五・三六八八)等は
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
海河の神たちに悉く幣帛へいはくを奉り、わたしの御魂みたま御船みふねの上にお祭り申し上げ、木の灰をひさごに入れ、またはしと皿とを澤山に作つて、悉く大海にらしうかべておわたりなさるがよい
十四日の午後、御船みふね附近の戦争で、父親は胸に弾丸たまを受けて、死屍しゝとなつて野によこたはつたのである。十四日はれ——と書いて、あとが何も書いてないといふことが少なからず人々をかなしませた。
父の墓 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
いざ御船みふねでませや、うまし美々津みみつを。
新頌 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
御船みふねしずかに進む夜長かな
五百五十句 (新字旧仮名) / 高浜虚子(著)
いざ御船みふねでませや、うまし美々津みみつを。
新頌 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
たけびぞ今あがる、御船みふねてぬ。
新頌 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
たけびぞ今あがる、御船みふねてぬ。
新頌 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)