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御叮嚀
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ごていねい
ふりがな文庫
“
御叮嚀
(
ごていねい
)” の例文
お
心細
(
こゝろぼそ
)
き
御身
(
おんみ
)
なればこそ、
小生
(
おのれ
)
風情
(
ふぜい
)
に
御叮嚀
(
ごていねい
)
のお
頼
(
たの
)
み、お
前
(
まへ
)
さま
御存
(
ごぞん
)
じはあるまじけれど、
徃昔
(
そのかみ
)
の
御身分
(
ごみぶん
)
おもひ
出
(
だ
)
されてお
痛
(
いた
)
はしゝ、
我
(
わ
)
れ
後見
(
うしろみ
)
まゐらする
程
(
ほど
)
の
器量
(
きりやう
)
なけれど
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
重兵衛 なるほど炭焼にゃあ相違ねえが、
御叮嚀
(
ごていねい
)
に黒と
断
(
ことわ
)
るにゃあ及ばねえ。口の悪い奴だ。
影:(一幕)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
世の中は広いものです、広い世の中に一本の
木綿糸
(
もめんいと
)
をわたして、
傍目
(
わきめ
)
も触らず、その上を
御叮嚀
(
ごていねい
)
にあるいて、そうして、これが世界だと心得るのはすでに気の毒な話であります。
文芸の哲学的基礎
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
三「えい
御叮嚀
(
ごていねい
)
では困ります、数寄屋町の三八で」
松と藤芸妓の替紋
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
露助
(
ろすけ
)
が大連を引上げる際に、このまま日本人に引渡すのは残念だと云うので、
御叮嚀
(
ごていねい
)
に穴を掘って、土の中に
埋
(
う
)
めて行ったのを、チャンが土の
臭
(
におい
)
を
嗅
(
か
)
いで歩いて、とうとう嗅ぎあてて
満韓ところどころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
哈爾賓
(
ハルピン
)
に行く途中で、木戸さんに聞いた話だが、満洲の黄土はその昔中央
亜細亜
(
アジア
)
の方から風の力で吹き寄せたもので、それを年々河の流れが
御叮嚀
(
ごていねい
)
に海へ押出しているのだそうである。
満韓ところどころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
叮
漢検1級
部首:⼝
5画
嚀
漢検1級
部首:⼝
17画
“御”で始まる語句
御
御馳走
御前
御意
御座
御簾
御尤
御覧
御免
御堂