“ごていねい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
御丁寧60.0%
御叮嚀33.3%
御鄭寧6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
前夜ぜんやあめはれそら薄雲うすぐも隙間あひまから日影ひかげもれてはるものゝ梅雨つゆどきあらそはれず、天際てんさいおも雨雲あまぐもおほママかさなつてた。汽車きしや御丁寧ごていねい各驛かくえきひろつてゆく。
湯ヶ原ゆき (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
重兵衛 なるほど炭焼にゃあ相違ねえが、御叮嚀ごていねいに黒とことわるにゃあ及ばねえ。口の悪い奴だ。
影:(一幕) (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
最後の奴は御鄭寧ごていねいにも阿呆阿呆と二声叫んだ。いかに温厚なる吾輩でもこれは看過かんか出来ない。第一自己の邸内で烏輩からすはいに侮辱されたとあっては、吾輩の名前にかかわる。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
堅い丸い石の団子のようなものを御鄭寧ごていねいに皮でくるんで縫い合せたものである。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)