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後暗
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うしろめた
ふりがな文庫
“
後暗
(
うしろめた
)” の例文
祖母
(
としより
)
の
傍
(
そば
)
でも、小さな弟と一所でも、胸に思うのも
憚
(
はばか
)
られる。……寝て一人の時さえ、夜着の袖を
被
(
かぶ
)
らなければ、心に描くのが
後暗
(
うしろめた
)
い。……
瓜の涙
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
斯
(
か
)
くて
幸豐君
(
ゆきとよぎみ
)
は
杢
(
もく
)
を
擧
(
あ
)
げて、
一國
(
いつこく
)
の
老職
(
らうしよく
)
となさむと
思
(
おも
)
はれけるが、もとより
亂世
(
らんせい
)
にあらざれば、
取立
(
とりた
)
ててこれぞといふ
功
(
てがら
)
は
渠
(
かれ
)
に
無
(
な
)
きものを、みだりに
重
(
おも
)
く
用
(
もち
)
ゐむは、
偏頗
(
へんぱ
)
あるやうにて
後暗
(
うしろめた
)
く
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
懐
(
なつかし
)
い姿を見るにつけても、お蔦に思較べて、いよいよ
後暗
(
うしろめた
)
さに、あとねだりをなさらないなら、久しぶりですから
一銚子
(
ひとちょうし
)
、と
莞爾
(
にっこり
)
して仰せある、優しい顔が、
眩
(
まぶし
)
いように
後退
(
しりごみ
)
して、いずれまた
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
後
常用漢字
小2
部首:⼻
9画
暗
常用漢字
小3
部首:⽇
13画
“後”で始まる語句
後
後生
後退
後方
後悔
後姿
後家
後手
後日
後世