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引攫
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ひつさら
ふりがな文庫
“
引攫
(
ひつさら
)” の例文
五両なり十両なりそれを残らず
引攫
(
ひつさら
)
つて飛出して、四日、五日、その金の有らん限り、
流連
(
ゐつゞけ
)
して更に家に帰らうとも為なかつた。
重右衛門の最後
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
……
件
(
くだん
)
の
牛乳
(
ぎうにう
)
の
壜
(
びん
)
を
引攫
(
ひつさら
)
ふが
早
(
はや
)
いか——
声
(
こゑ
)
を
掛
(
か
)
ける
間
(
ま
)
も
何
(
なに
)
もなかつた——
茶革
(
ちやがは
)
の
靴
(
くつ
)
で、どか/\と
降
(
お
)
りて
行
(
ゆ
)
く。
銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
此
(
これ
)
でまた、
汽車
(
きしや
)
半分
(
はんぶん
)
、
否
(
いな
)
、
室
(
しつ
)
一つ
我
(
われ
)
ばかりを
残
(
のこ
)
して、
樺太
(
からふと
)
まで
引攫
(
ひつさら
)
はれるやうな
気
(
き
)
がしたのである。
銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
引
常用漢字
小2
部首:⼸
4画
攫
漢検1級
部首:⼿
23画
“引”で始まる語句
引
引込
引摺
引返
引張
引掛
引籠
引立
引緊
引出