幾万いくまん)” の例文
旧字:幾萬
生活せいかつ差別さべつのあるのは、ひとり、幾万いくまん人間にんげんんでいる都会とかいばかりでありません。田舎いなかにおいてもおなじであります。
愛は不思議なもの (新字新仮名) / 小川未明(著)
それといっしょにまた幾万いくまんという鳥のれがそらをまっすぐにかけたのです。二人ふたりの顔を出しているまん中のまどからあの女の子が顔を出してうつくしいほおをかがやかせながらそらをあおぎました。
銀河鉄道の夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
みんなの希望きぼうまで、自分じぶん生命せいめいなか宿やどして、大空おおぞらたかえだひろげて、幾万いくまんとなくむらがったの一つ一つに日光にっこうびなければならないとおもいましたが、それはまだとおいことでありました。
明るき世界へ (新字新仮名) / 小川未明(著)