“幾万斛”の読み方と例文
読み方割合
いくまんごく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
刻々とせまる暮色のなかに、嵐はまんじに吹きすさむ。噴火孔ふんかこうから吹き出す幾万斛いくまんごくの煙りは卍のなかに万遍まんべんなくき込まれて、嵐の世界を尽くして、どす黒くみなぎり渡る。
二百十日 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)