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幸福者
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しあはせもの
ふりがな文庫
“
幸福者
(
しあはせもの
)” の例文
「どうだい、これは、
自分
(
じぶん
)
はまあ
何
(
なん
)
といふ
幸福者
(
しあはせもの
)
だらう。こんやは、それこそ
思
(
おも
)
ふ
存分
(
ぞんぶん
)
、
腹
(
はら
)
一
杯
(
ぱい
)
うまい
生血
(
いきち
)
にありつける
譯
(
わけ
)
だ」
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
成程さう聞いてみると、
幸福者
(
しあはせもの
)
だとも言へないらしかつた。飯と酒とそれから今一つの外には、別に世界のある事を知らないのが実業家の
例
(
ならはし
)
だから……。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
病のある身ほど、人の情の
真
(
まこと
)
と
偽
(
いつはり
)
とを烈しく感ずるものは無い。心にも無いことを言つて慰めて呉れる
健康
(
たつしや
)
な
幸福者
(
しあはせもの
)
の多い中に、斯ういふ人々ばかりで
取囲
(
とりま
)
かれる蓮太郎の
嬉
(
うれ
)
しさ。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
坊様も嬢様も無類の犬煩悩で入らつしやるから、爰の邸へ引取られてからは俺も飛んだ
幸福者
(
しあはせもの
)
で、今年で八年、
終
(
つひ
)
に一度
餓
(
ひも
)
じい目どころか、
両
(
りやう
)
に
四升
(
しゝよう
)
の鬼の牙のやうなお米を頂戴してゐた。
犬物語
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
(著)
腐肉
(
くされにく
)
に
集
(
たか
)
る
蒼蠅
(
あをばへ
)
でもロミオには
優
(
ま
)
す
幸福者
(
しあはせもの
)
ぢゃ、
風雅
(
みや
)
びた
分際
(
ぶんざい
)
ぢゃ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
▼ もっと見る
「飯は食へない、酒は飲めない、
加之
(
おまけ
)
にその方もあかんとなつて見ると、君は何が楽みで
幸福者
(
しあはせもの
)
なんだい。」
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
ヅリヤンを盗んだ者は重く罰せられるが
熟
(
う
)
れて
自然
(
ひとりで
)
に落ちたのを拾つた者は、飛んだ
幸福者
(
しあはせもの
)
として羨まれるさうで、気の長い土人達は、ヅリヤンの
鈴生
(
すゞなり
)
に
生
(
な
)
つた木蔭で
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「思つとるよ、全く
幸福者
(
しあはせもの
)
だもの。」徳蔵氏は嬉しさが一杯で、泣き声をしながら言つた。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
幸
常用漢字
小3
部首:⼲
8画
福
常用漢字
小3
部首:⽰
13画
者
常用漢字
小3
部首:⽼
8画
“幸福”で始まる語句
幸福
幸福人
幸福児
幸福な白痴