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年始状
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ねんしじやう
A それや
君、
少しは
薄氣味わるくなるだらうぢやないか。
只つた十八
萬五千七百九十九
枚の
年始状が
大隈邸に
運びこまれてさへ
新聞種になるんだもの。
A だつて
君、
若しか
國民の
多數が
年始状を
出す
樣な
氣になつて
見たまへ。
俺の
計算に
依れば、
少くとも三千四百五十六萬七千八百九十九
枚の
葉書が
衆議院に
舞ひこむ
譯だ。
A
持藥は
好かつたね。
何しろマアそれでヒステリー
病だの
悋氣病だのが
直れば
結構だ。
年始状を
無暗に
澤山出したりするのに
比べると、
君等のは
蓋し
葉書利用法の
上乘なるものだね。