平石ひらいし)” の例文
ひらかれけるさて平石ひらいし次右衞門吉田三五郎の兩人より越前守へ言上いひあげ彼若君かのわかぎみ澤の井の死骸しがいはうむりし光照寺へ永代佛供料えいたいぶつくれうとして十八石の御朱印ごしゆいん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
国道から曲り込んで、深良屋敷へ上って来る赤土道に、一尺置ぐらいに敷並べてある四角い花崗岩みかげいし平石ひらいしを、わななく手で指した。草川巡査はうなずいた。
巡査辞職 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
それから平石ひらいしへ行って一と騒ぎの上、桜餅を土産みやげに帰って来ただけのことで、何の変哲もありゃしません
面積一坪ほどな平石ひらいしの前にである。坐ってみるとちょうど机の高さぐらいにひじがつけるのだ。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、平石ひらいしが並べてある。
差出させまた平石ひらいし次右衞門を呼で八山へ使者に遣しける八山にては天一坊をはじめ常樂院藤井左京等打寄て越前を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
致されしがかろからざる上意にて今は閉門へいもんの身となりけれど此事は中々なか/\打捨置難うちすておきがたき大事なれば公用人平石ひらいし右衞門吉田よしだ三五郎池田大助いけだだいすけの三人をまねかれ申されけるは予は天一を贋者にせものと思ひ定め再吟味の儀を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)