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干鱈
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ひだら
ふりがな文庫
“
干鱈
(
ひだら
)” の例文
わたしは紙をもっていないから、
干鱈
(
ひだら
)
のうえに、てがみをかいてあげよう。これをフィンランドの女のところへもっておいで。
雪の女王:七つのお話でできているおとぎ物語
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
人差指はその
家婦
(
かみさん
)
だ。
干鱈
(
ひだら
)
のやうに
乾涸
(
ひから
)
びた男まさり、
朝
(
あさ
)
つぱらから女中を
打
(
ぶ
)
ちどほしだ、
嫉
(
や
)
けるのだらう、徳利は手を離さない、好きだから。
五本の指
(旧字旧仮名)
/
ルイ・ベルトラン
(著)
米はなく、麦、
稗
(
ひえ
)
、
粟
(
あわ
)
、もろこしなどの雑穀に、塩引の
鮭
(
さけ
)
、
干鱈
(
ひだら
)
、煮干、そして
乾
(
ほ
)
した野菜などであるが、鮭や干鱈はたいてい木戸で取りあげてしまうようであった。
ちくしょう谷
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
その縁側にかけてある
干鱈
(
ひだら
)
をむしつて、待て、それは
金槌
(
かなづち
)
でたたいてやはらかくしてから、むしらなくちや駄目なものなんだ。待て、そんな手つきぢやいけない、僕がやる。
津軽
(新字旧仮名)
/
太宰治
(著)
それ、えへん! と云えば灰吹と、諸礼
躾方
(
しつけかた
)
第一義に有るけれども、何にも御馳走をしない人に、たとい
噯
(
おくび
)
が
葱臭
(
ねぎくさ
)
かろうが、
干鱈
(
ひだら
)
の繊維が
挟
(
はさま
)
っていそうであろうが、お
楊枝
(
ようじ
)
を、と云うは無礼に当る。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
つゝじ
活
(
い
)
けて其陰に
干鱈
(
ひだら
)
さく女
俳人蕪村
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
「はい、
干鱈
(
ひだら
)
。」
蜜のあわれ
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
干鱈
(
ひだら
)
に、ふたことみこと、もんくをかきつけて、それをたいせつにもっていくように、といってだしました。
雪の女王:七つのお話でできているおとぎ物語
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
干鱈
(
ひだら
)
といふのは、大きい鱈を吹雪にさらして凍らせて干したもので、芭蕉翁などのよろこびさうな軽い閑雅な味のものであるが、Sさんの家の縁側には、それが五、六本つるされてあつて、Sさんは
津軽
(新字旧仮名)
/
太宰治
(著)
つゝじ
活
(
い
)
けて
其陰
(
そのかげ
)
に
干鱈
(
ひだら
)
さく女
俳人蕪村
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
“干鱈(
棒鱈
)”の解説
棒鱈(ぼうだら)とは、日本のマダラの干物のこと。日持ちしないタラを流通させるために、古くから加工されてきた保存食である。主に煮物に用いられ、ほろほろとした食感と独特の風味に特徴がある。干鱈(ひだら)とも呼ぶ。北欧でもよく似た見た目のタラの干物が作られており、中でも塩漬け干物は輸出先のポルトガルやスペインのバスク地方などではバカラオと呼ばれている。
(出典:Wikipedia)
干
常用漢字
小6
部首:⼲
3画
鱈
漢検準1級
部首:⿂
22画
“干”で始まる語句
干
干乾
干戈
干潟
干物
干支
干瓢
干渉
干魚
干上