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干乾
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ひぼ
ふりがな文庫
“
干乾
(
ひぼ
)” の例文
「だんだん
技量
(
うで
)
が上がることのウ……頼もしいお神さんを持っているので、浪人になっても
干乾
(
ひぼ
)
しにもならず、俺アくらせるというものさ」
血煙天明陣
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「いかに智恵袋をしぼッても、こんな
山寨
(
さんさい
)
では防ぎきれまい。第一、
麓
(
ふもと
)
をぐるりと取巻かれて持久戦と出られたら、たちまち
干乾
(
ひぼ
)
しに見舞われる」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「冗談じゃありませんよ、親分、
米櫃
(
こめびつ
)
は空っぽですよ、下手人が七日も挙がらなかった日にゃ、あっしは
干乾
(
ひぼ
)
しだ」
銭形平次捕物控:095 南蛮仏
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
それから、僕のほかの三人は、独身じゃねえんだぞ。女房もあり子供もある人間だ。てめえの裏切りが、何人の人間を
干乾
(
ひぼ
)
しにするか、よく考えて見ろ!
機関車
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
どうかせねばと思案をしても。どうも仕様が見当りませぬ。とかくするうち無理算段した。金は無くなる、仕事は出来ない。やがて一家が
干乾
(
ひぼ
)
しは眼の前。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
▼ もっと見る
干乾
(
ひぼ
)
しにすれば親殺しになるから、だまっていても明日の朝は開けにくるよって——
旧聞日本橋:20 西川小りん
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
詩を書いていたところで、一生うだつがあがらないし、第一飢えて
干乾
(
ひぼ
)
しになるより仕方がない。私が、栗島澄子ほどの美人であるならば、もっと
倖
(
しあわ
)
せな生き方もあったであろう……。
新版 放浪記
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
「だめです。あらゆる作戦も、ほとんど城中の敵には、何のこたえもないかのようで。——この上はただ
濠
(
ほり
)
を深め、
柵
(
さく
)
をかため、長囲を期して、敵を
干乾
(
ひぼ
)
しにするよりほかには」
新書太閤記:06 第六分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「行きたくなくたって、行かなければこっちが
干乾
(
ひぼ
)
しになるじゃないですか?」
猟奇の街
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
「そうはゆかない。
味噌
(
みそ
)
もないし炭もない。この兼好さん、
干乾
(
ひぼ
)
しになっちゃう」
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
馬鹿野郎! それをおれに教えるっていうのか? てめえのお袋は、てめえの
親父
(
おやじ
)
が死んでから生活に困って、自殺をしたんだぞ。そんでてめえらは、
干乾
(
ひぼ
)
しになってしまうところだったんだ。
恐怖城
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
「だって、この子を、
干乾
(
ひぼ
)
しにするわけにもゆくまい」
大岡越前
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
干
常用漢字
小6
部首:⼲
3画
乾
常用漢字
中学
部首:⼄
11画
“干”で始まる語句
干
干戈
干潟
干物
干支
干瓢
干渉
干魚
干上
干鰯