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幌
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とばり
ふりがな文庫
“
幌
(
とばり
)” の例文
われは
心
(
むね
)
の跳るを覺えて、そと人々に遠ざかり、身を長き
幌
(
とばり
)
の蔭に隱して、窓の外なる涼しき空氣を呼吸したり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
「へえ、憚かりさん。
大
(
おほ
)
けに。」と優しく言つて太政官は、ツカ/\と宿直室の隣りの御宸影奉安所の前へ進むと、白い
幌
(
とばり
)
の前に立つて、稍暫く祈念を凝らしてゐた。
太政官
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
南に廊下ありて、北面の壁は
硝子
(
ガラス
)
の
大窓
(
おおまど
)
に
半
(
なかば
)
を占められ、隣の間とのへだてには唯
帆木綿
(
ほもめん
)
の
幌
(
とばり
)
あるのみ。頃はみな月半ばなれど、旅立ちし諸生多く、隣に人もあらず、
業
(
わざ
)
妨ぐべき
憂
(
うれい
)
なきを喜びぬ。
うたかたの記
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
美しくして晴れがましからず、心もおのづから靜まりぬべき室なり。窓の前には厚き質の
幌
(
とばり
)
を垂れたるが、長く床を拂へり。
鏃
(
やじり
)
研
(
と
)
ぐ愛の神の童の大理石像あり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
門
(
かど
)
を叩けば
僕
(
しもべ
)
出で迎へて、あるじはおん身來まさば、
案内
(
あない
)
することを
須
(
もち
)
ゐざれと
宣給
(
のたま
)
ひぬといふ。そのさま吾が至るを
期
(
ご
)
したるに似たり。廣間には
幌
(
とばり
)
を
卸
(
おろ
)
して、
闃
(
げき
)
として物音を聞かず。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
“幌”の解説
幌(ほろ)(en: tarpaulin 、en: tarp )は、風雨や砂ぼこりなどを防ぐために車両などを覆うための防水布。トラック、オープンカー、鉄道車両、乳母車、馬車などに用いられ、これを取り付けた馬車は幌馬車と呼ばれる。
(出典:Wikipedia)
幌
漢検準1級
部首:⼱
13画
“幌”を含む語句
幌馬車
札幌
幌車
幌向
幌泉
野幌
幌型
浦幌
幌俥
幌内
美幌
幌蚊帳
濡幌
幌骨
書幌
札幌農学校
札幌麦酒
黄幌
蚊帳幌
透幌
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