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巧妙
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こうみょう
ふりがな文庫
“
巧妙
(
こうみょう
)” の例文
天然
(
てんねん
)
の
細工
(
さいく
)
は
流々
(
りゅうりゅう
)
、まことに
巧妙
(
こうみょう
)
というべきではないか。こうなると他家結婚ができ、したがって強力な種子が生じ、
子孫繁殖
(
しそんはんしょく
)
には最も有利である。
植物知識
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
さてまたかの美しき
看護婦
(
かんごふ
)
ドルス
嬢
(
じょう
)
にいたしましても、ここに
権力
(
けんりょく
)
の
残酷
(
ざんこく
)
なる
命令
(
めいれい
)
を実行いたしましたあかつきには、いかにしてあの
巧妙
(
こうみょう
)
なる
弁舌
(
べんぜつ
)
をもって
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
女房
(
にょうぼう
)
は、こういったら、
半杓
(
はんしゃく
)
ぐらい
最後
(
さいご
)
に、おまけを
入
(
い
)
れてくれるだろうかと、
目
(
め
)
をさらにして、じっと
見
(
み
)
ていたのですが、
男
(
おとこ
)
は、やはり
巧妙
(
こうみょう
)
とでもいうように
火を点ず
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
仕掛
(
しかけ
)
だけはすこぶる
巧妙
(
こうみょう
)
なものだが、実際はすこぶる不手際である。
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
婉曲
(
えんきょく
)
巧妙
(
こうみょう
)
なる言葉の
下
(
もと
)
に
骨
(
ほね
)
を
銷
(
しょう
)
することもできる。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
▼ もっと見る
こんな分業などが
能
(
よ
)
く行われ、
且
(
か
)
つ受精が
巧妙
(
こうみょう
)
に
行
(
ゆ
)
きわたり、また種子の
分布
(
ぶんぷ
)
も
巧
(
たく
)
みなので、キク科植物は地球上で最も進歩発達した花である、と評価せられている。
植物知識
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
おれの頭はあまりえらくないのだから、いつもなら、相手がこういう
巧妙
(
こうみょう
)
な弁舌を
揮
(
ふる
)
えば、おやそうかな、それじゃ、おれが間違ってたと
恐
(
おそ
)
れ入って引きさがるのだけれども、今夜はそうは行かない。
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
いったい、スミレの花は昆虫に対し、とても
巧妙
(
こうみょう
)
にできている。まず花は
側方
(
そくほう
)
に向いているので、昆虫が来て止まるに
都合
(
つごう
)
がよい。花弁は上の方に二
片
(
へん
)
、両側に二片、下の方に一片がある。
植物知識
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
巧
常用漢字
中学
部首:⼯
5画
妙
常用漢字
中学
部首:⼥
7画
“巧妙”で始まる語句
巧妙味
巧妙精緻