川水かわみず)” の例文
もはやとおひともありません。みずうみほうかってながれています。広告燈こうこくとうあかひかりが、川水かわみずのおもてにうつっていました。
夕焼けがうすれて (新字新仮名) / 小川未明(著)
いな、もし皇太子殿下が皇后陛下の御実子であったなら、陛下は御考おかんがえがあったかも知れぬ。皇后陛下は実に聡明恐れ入った御方である。「浅しとてせけばあふるゝ川水かわみずの心や民の心なるらむ」
謀叛論(草稿) (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
のねずみはのぞくと、天井てんじょうから、ぼろきれがるしてあり、バケツには、川水かわみずんであって、頭髪とうはつびた父親ちちおやらしい乞食こじきが、がった指頭ゆびさきで、もらってきたぜにかぞえていました。
縛られたあひる (新字新仮名) / 小川未明(著)