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巍々
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ぎゝ
ふりがな文庫
“
巍々
(
ぎゝ
)” の例文
越後の西北は
大洋
(
おほうみ
)
に
対
(
たい
)
して
高山
(
かうざん
)
なし。東南は
連山
(
れんざん
)
巍々
(
ぎゝ
)
として越中上信奥羽の五か国に
跨
(
またが
)
り、
重岳
(
ちようがく
)
高嶺
(
かうれい
)
肩
(
かた
)
を
並
(
なら
)
べて
数
(
す
)
十里をなすゆゑ大小の
獣
(
けもの
)
甚
(
はなはだ
)
多
(
おほ
)
し。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
海水はその緑なる
苔皮
(
たいひ
)
をして、高く石壁に
攀
(
よ
)
ぢ登らしめ、
巍々
(
ぎゝ
)
たる大理石の宮殿も、これが爲めに水中に沈まんと欲する
状
(
さま
)
をなし、人をして
危殆
(
きたい
)
の念を生ぜしむ。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
ムヽ夫は實によい
手都合
(
てつがふ
)
ソレ
呼込
(
よびこめ
)
の聲の
下
(
した
)
忽地
(
たちまち
)
和吉は呼び入れらるゝに
巍々
(
ぎゝ
)
堂々
(
だう/\
)
たる政府の
白洲
(
しらす
)
一同
居並
(
ゐなら
)
び
吟味
(
ぎんみ
)
の
體
(
てい
)
に和吉は見るより
幼稚意
(
こどもごころ
)
に大きに恐れハツと計りに平伏せしが
側
(
かたへ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
昔し蕃山熊沢氏は
曰
(
い
)
へり
堂宇
(
だうう
)
伽藍
(
がらん
)
の
巍々
(
ぎゝ
)
たる今日は即ち是れ仏教衰微の時代也と、宣教師は来りて
雲突計
(
くもつくばか
)
りの「チョルチ」を
打建
(
うちたつ
)
るも、洋々たる「オルガン」の音、粛々たる説教の声
英雄論:明治廿三年十一月十日静岡劇塲若竹座に於て演説草稿
(新字旧仮名)
/
山路愛山
(著)
巍
漢検1級
部首:⼭
21画
々
3画
“巍々”で始まる語句
巍々堂々