山海経せんがいきょう)” の例文
この魚に就いて書かれてある山海経せんがいきょう中の一章をいてみる=状如鯉魚、魚身而鳥翼、蒼文而首赤喙、常行西海、遊於東海、以海飛、其音如鶏鸞。
荘子 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
彼らは、そこを「蓮中の宝芯マニ・バードメ」と呼んで登攀とうはんをあせるけれど、まだ誰一人として行き着いたものはない。そのうえ、古くは山海経せんがいきょうでいう一臂人いっぴじん棲所すみか
人外魔境:01 有尾人 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
山海経せんがいきょう』に招揺の山に獣あり、その状ぐう(尾長猿)のごとくして白耳、伏してあるき人のごとく走る、その名を狌々という。人これを食えば善く走る。
上の『山海経せんがいきょう』にある薫草は、蓋し零陵香の一名なる薫草と同じものであろう。
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
天狗も河童と同様で、支那ではあまりに説かれていない。『山海経せんがいきょう』に「陰山に獣ありそのかたち狸の如くして白首、名づけて天狗といふ」というのであるから、我国の天狗には当嵌あてはまらない。
妖怪漫談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
聖学自在 星経 聱語ぜいご 正字通 精神啓微 西籍せいせき慨論 清明通変占秘伝せいめいつうへんうらないひでん 清明せいめい秘伝速占 性理字義 性理大全 世事百談 世説 摂西せっさい奇遊談 説郛せっぷ 善庵随筆 山海経せんがいきょう 戦国策 洗心洞剳記せんしんどうさっき 仙台案内 先哲叢談 先哲像伝
妖怪学講義:02 緒言 (新字新仮名) / 井上円了(著)
山海経せんがいきょう』の図などに見るごとく、竜と鬼とは至って近いもの故、鬼の足、また手を鳥足ごとく想像したと見える。
山海経せんがいきょう』に、〈天馬かたち白犬のごとくにして黒頭、肉翅能く飛ぶ〉とあり、堀田正俊の『颺言録ようげんろく』に、朝鮮の天馬形犬のごとくにこげ白兎のごとしといえるは
馬琴が言うた通り巴蛇象を食い三年して骨を出すと『山海経せんがいきょう』にあれば古く支那で言うた事で
山海経せんがいきょう』に巴蛇はじゃ象を呑む、一六八三年ヴェネチア版ヴィンセンツオ・マリヤの『東方行記イル・ヴィアジオ・オリエンタリ
蹶も二獣の可愛さに甘草を残すでなく足を仮るためじゃとある、まずは日英同盟のような利害一遍の親切だ、『山海経せんがいきょう』に〈飛兎背上毛を以て飛び去る〉とあるも跳兎らしい。
『淵鑑類函』三二〇に『河図かと』を引いて五方の神名を列ね、西方白帝神はくていしん名は白招拒はくしょうきょ、精を白虎びゃっこすといい、『文選』を見ると漢朝神虎殿あり、『山海経せんがいきょう』に崑崙山の神陸吾りくご虎身九尾人面虎爪