“居士(コジ)” の例文
居士(コジ)は、人命犯(じんめいはん)には必(かな)らず萬已むを得ざる原因ある事(こと)を言(い)ひ、財主(ざいしゆ)の老婆(ろうば)が、貪慾(どんよく)を憤(いきど)ふるのみの一事(いちじ)にして忽(たちま)ち殺意(さつい)を生(せう)ずるは殺人犯の原因としては甚だ淺薄なりと言(い)ひ
「罪と罰」の殺人罪 (旧字旧仮名) / 北村透谷(著)
余(よ)は學海居士(ガクカイコジ)の批評(ひゝよう)に對(たい)して無用(むよう)の辨(べん)を費(つい)やさんとするものにあらず、右(みぎ)に引(ひ)きたるは、居士(コジ)の批評法(ひゝやうほふ)の如何(いか)に儒教的(じゆけふてき)なるや、いかに勸善懲惡的(くわんぜんてふあくてき)なるやを示(しめ)さんとしたるのみ
「罪と罰」の殺人罪 (旧字旧仮名) / 北村透谷(著)
余(よ)は平生(へいぜい)學海居士(ガクカイコジ)が儒家(じゆか)らしき文氣(ぶんき)と馬琴(バキン)を承(う)けたる健筆(けんひつ)に欽羨(きんせん)するものなるが、罪(つみ)と罰(ばつ)に對(たい)する居士(コジ)の評文(ひようぶん)の餘(あま)りに居士(コジ)を代表(だいひよう)する事(こと)の多(おほ)きには聊(いさゝ)か當惑(とうわく)するところなき能(あた)はざりし。
「罪と罰」の殺人罪 (旧字旧仮名) / 北村透谷(著)