トップ
>
嫋
>
しな
ふりがな文庫
“
嫋
(
しな
)” の例文
二十歳
(
はたち
)
か二十一、二とも思われる、女の姿のまた
窈窕
(
あでやか
)
さ!
嫋
(
しな
)
やかな首筋はすんなりと肩へ流れて、純白女神のごとき白絹の
綾羅
(
うすもの
)
を装うていた。
ウニデス潮流の彼方
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
なかでも、長身なあなたが、若い
鹿
(
しか
)
のように、
嫋
(
しな
)
やかな、ひき
緊
(
しま
)
った肉体を、リズミカルにゆさぶっているのが、次の一廻り中、眼にちらついています。
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
薙刀
(
なぎなた
)
の折れでもあるような細い
鉈
(
なた
)
が、彼女の
嫋
(
しな
)
やかな手に振上げられた。あっと、武蔵が息を
嚥
(
の
)
む間に、はやその鉈の刃は、琵琶の
角
(
こば
)
へ深く入っていた。
宮本武蔵:05 風の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
暖かな、小さな手がしずかに這いよって来て、細い、
嫋
(
しな
)
やかな指が、すんなりと竜太郎の指に絡みついた。
墓地展望亭
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
看病婦と申して、どうも婦人の方が手当りが宜しい、男の骨太の手で抱き上げられると痛いが、婦人の
嫋
(
しな
)
やかなむッくりした手や何かですと余程心持が
宜
(
い
)
いと云います。
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
弱腰を
嫋
(
しな
)
やかに、白い指をそらして折って取った。
ピストルの使い方:――(前題――楊弓)
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
嫋
(
しな
)
えて見ゆるも哀れなるに
泣菫詩抄
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
伯爵に見
初
(
そ
)
められたというだけあって、水々しい
眸
(
ひとみ
)
、魅力的な
潤
(
うる
)
みを帯びた
睫毛
(
まつげ
)
、どこか
雌豹
(
めすひょう
)
を
偲
(
しの
)
ばせる
嫋
(
しな
)
やかな脚! 豪奢なミンクの毛皮を
纏
(
まと
)
って、傍らに虎の膝掛けを置いて
グリュックスブルグ王室異聞
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
嫋
漢検1級
部首:⼥
13画
“嫋”を含む語句
嫋々
嫋女
嫋娜
嫋嫋
嫋竹
余韻嫋々
手嫋女
余音嫋々
嫋々哀々
嫋婉
嫋美
嫋音
嬝嫋
手嫋