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奈良茂
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ならも
ふりがな文庫
“
奈良茂
(
ならも
)” の例文
奈良茂
(
ならも
)
、
紀文
(
きぶん
)
、
難波屋
(
なんばや
)
、
淀屋
(
よどや
)
などという
黄金
(
こがね
)
の城廓によるものが、武人に対立しだしている。
小成金
(
しょうなりきん
)
はその下に数えきれないほど出来た。
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
おまけに
奈良茂
(
ならも
)
がその
後
(
あと
)
から、「かうなると
汝
(
われ
)
と
己
(
おれ
)
とは
仇
(
かたき
)
同志や。今が今でも命のやりとりしてこまそ」つて、笑つたと云ふんだから
機会
(
きつかけ
)
が悪い。
南瓜
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
それはそれとして、日本の上流社会の一番ドエライところを代表したのがこれ位のところで、
紀文
(
きぶん
)
や
奈良茂
(
ならも
)
の昔語りよりも大分落ちるようである。
街頭から見た新東京の裏面
(新字新仮名)
/
夢野久作
、
杉山萠円
(著)
覚えたり、旦那とか通人とか言われる頃は、気の毒なことに没落が控えている。紀文も
奈良茂
(
ならも
)
も、跡は残っちゃいない
銭形平次捕物控:376 橋の上の女
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
吉原で馬鹿な遊びをするから
奈良茂
(
ならも
)
のほうがよく知れているが、金のあるだんになったら、万屋和助は奈良茂の十層倍、
茂森町
(
しげもりちょう
)
三町四方をそっくり自分の屋敷にし
顎十郎捕物帳:20 金鳳釵
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
▼ もっと見る
紀文、
奈良茂
(
ならも
)
の馬鹿共といえどもよくせざるところ、鐚の計画の奇抜なるには、さすがの神尾も、ちょっと面負けの形で眼をみはると、鐚はいよいよ乗気になって
大菩薩峠:39 京の夢おう坂の夢の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
そりや新聞に出てゐた通り、
南瓜
(
かぼちや
)
が
薄雲太夫
(
うすぐもだいふ
)
と云ふ
華魁
(
おいらん
)
に
惚
(
ほ
)
れてゐた事はほんたうだらう。さうしてあの
奈良茂
(
ならも
)
と云ふ
成金
(
なりきん
)
が、その又
太夫
(
たいふ
)
に惚れてゐたのにも違ひない。
南瓜
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
いきなり
奈良茂
(
ならも
)
の側にあつた
鮫鞘
(
さめざや
)
の
脇差
(
わきざし
)
を
引
(
ひつ
)
こぬいて、ずぶりと向うの胸へ
突
(
つつ
)
こんだんだ。
南瓜
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
奈
常用漢字
小4
部首:⼤
8画
良
常用漢字
小4
部首:⾉
7画
茂
常用漢字
中学
部首:⾋
8画
“奈良”で始まる語句
奈良
奈良井
奈良朝
奈良漬
奈良屋
奈良茶
奈良坂
奈良茶飯
奈良井遊廓
奈良麿