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大蟹
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おおがに
ふりがな文庫
“
大蟹
(
おおがに
)” の例文
与十
痛
(
いて
)
え。(と叫んで)わっ、(と反る時、鯉ぐるみ竹の小笠を夕顔の蔭に投ぐ。)ひゃあ、
藪沢
(
やぶさわ
)
の
大蟹
(
おおがに
)
だ。人殺し!
夜叉ヶ池
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
蠅男は、
大蟹
(
おおがに
)
のような右手の鋭い鋏をふりかざして恐れ気もなく帆村に迫ってきた。
蠅男
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
大蟹
(
おおがに
)
・
小蟹
(
こがに
)
新書太閤記:11 第十一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
月の客と澄まして
視
(
なが
)
めている物見の松の、ちょうど、赤い旗が飛移った、と、今見る処に、五日頃の月が出て
蒼白
(
あおじろ
)
い中に、松の樹はお前、
大蟹
(
おおがに
)
が
海松房
(
みるぶさ
)
を
引被
(
ひっかず
)
いて山へ
這出
(
はいで
)
た形に
朱日記
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
大釜
(
おおがま
)
に湯気を
濛々
(
もうもう
)
と、狭い
巷
(
ちまた
)
に
漲
(
みなぎ
)
らせて、
逞
(
たくま
)
しい
漢
(
おのこ
)
が
向顱巻
(
むこうはちまき
)
で
踏
(
ふみ
)
はだかり、青竹の
割箸
(
わりばし
)
の逞しいやつを使って、
押立
(
おった
)
ちながら、二尺に余る
大蟹
(
おおがに
)
の
真赤
(
まっか
)
に
茹
(
ゆだ
)
る処をほかほかと引上げ引上げ
卵塔場の天女
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“大蟹(蟹坊主)”の解説
蟹坊主(かにぼうず)は、日本各地の寺院などに伝えられているカニの妖怪。「化け蟹」「大蟹」ともいう。無人の寺に旅の僧が泊まると、何者かが現れて問答を仕掛け、僧がその者をカニの妖怪だと正体を暴いて退治する、といった伝説や昔話として知られる。
(出典:Wikipedia)
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
蟹
漢検準1級
部首:⾍
19画
“大”で始まる語句
大
大人
大事
大袈裟
大分
大切
大抵
大概
大方
大丈夫