大藪おほやぶ)” の例文
「夜店で買つた、大なまくらですが、血が附いて居て、氣味が惡いから、朝のうちに外へ出たとき、御隱殿裏の大藪おほやぶに捨ててしまひました」
兩側りやうがは大藪おほやぶがあるから、ぞくくらがりざかとなへるぐらゐたけそらとざして眞暗まつくらなかから、烏瓜からすうりはな一面いちめんに、しろほしのやうなはなびらいて、東雲しのゝめいろさつす。
山の手小景 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
ればこそ山蛭やまびる大藪おほやぶはいらうといふすこまへからおとを。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「そいつは幇間たいこ醫者の大藪おほやぶ醫者だらう」