“大藪道”の読み方と例文
読み方割合
おおやぶみち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
清盛のすがたは、水薬師の大藪道おおやぶみちを通って、一軒——というよりは一かくといったほうが正しいほど長い土塀どべいの前に立っていた。
時忠ときただは、松明たいまつを、清盛の足もとにさしのべた。のべつ、注意を与えながら、大藪道おおやぶみちの夜を歩いてゆく。
すると、例の大藪道おおやぶみちのあたりで、兄者人兄者人と、うしろから呼ぶ者がある。妻の弟の時忠だった。