“藪道”の読み方と例文
読み方割合
やぶみち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そうそう、西の藪道やぶみちを二、三里行くとな、ちょっとした酒屋や肉屋の用は足りる。ただ、馬糧廠ばりょうしょうは、まぐさ盗ッ人がよく狙うところだから、それだけは用心しなよ」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
生憎あいにく女の来ようがおそかった。怒った彼れには我慢が出来きらなかった。女の小屋にあばれこむ勢で立上ると彼れは白昼大道を行くような足どりで、藪道やぶみちをぐんぐん歩いて行った。
カインの末裔 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
「そうだ、西の藪道やぶみちを二、三里行けば酒屋もあるとかいっていたな。どれ、一と走り行ってくるか」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)