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藪道
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やぶみち
ふりがな文庫
“
藪道
(
やぶみち
)” の例文
「そうそう、西の
藪道
(
やぶみち
)
を二、三里行くとな、ちょっとした酒屋や肉屋の用は足りる。ただ、
馬糧廠
(
ばりょうしょう
)
は、まぐさ盗ッ人がよく狙うところだから、それだけは用心しなよ」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
生憎
(
あいにく
)
女の来ようがおそかった。怒った彼れには我慢が出来きらなかった。女の小屋に
荒
(
あば
)
れこむ勢で立上ると彼れは白昼大道を行くような足どりで、
藪道
(
やぶみち
)
をぐんぐん歩いて行った。
カインの末裔
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
「そうだ、西の
藪道
(
やぶみち
)
を二、三里行けば酒屋もあるとかいっていたな。どれ、一と走り行ってくるか」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
二つの勢いは、その
藪道
(
やぶみち
)
でぶつかった。味方は味方の雄々しい姿を見ただけだった。
宮本武蔵:05 風の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「これより先は、
泥田
(
どろた
)
の
畦
(
あぜ
)
や狭き
藪道
(
やぶみち
)
。一筋押しの御先駆は、
可惜
(
あたら
)
、無駄にお
生命
(
いのち
)
をすてに
逸
(
はや
)
り遊ばすようなもの。——また、織田家中には、殿のほか、人もなきに似たり。おとどまり候え」
新書太閤記:02 第二分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
裏庭から、
藪道
(
やぶみち
)
へと、突き出した。鋭いほど深い情けの声だった。
松のや露八
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
藪
漢検準1級
部首:⾋
18画
道
常用漢字
小2
部首:⾡
12画
“藪”で始まる語句
藪
藪蚊
藪入
藪鶯
藪蛇
藪畳
藪蔭
藪原
藪睨
藪地