大約おおよそ)” の例文
『きっと返却かえします、きっと。』などとちかいながら、またぼうるなりった。が、大約おおよそ時間じかんってからかえってた。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
そいつ等の人数は大約おおよそ十四五人は発見されたようだ。それも果して生物なのだか、それとも博士の発明していった何かのカラクリなのだか、これから当ってみないと判らない。
崩れる鬼影 (新字新仮名) / 海野十三(著)
農鳥山は大約おおよそ三峰にわかれているようだ、手近を私たちは——後の話だが——仮に南農鳥みなみのうとりと名づけた、雪が二塊ばかり、胸に光っている、近づくほど、雪の幅が成長して大きくなる
白峰山脈縦断記 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
さん候、大約おおよそ十二万三千四百
鬼桃太郎 (新字新仮名) / 尾崎紅葉(著)
アンドレイ、エヒミチは、イワン、デミトリチの寐台ねだいうえこしけて、大約おおよそ半時間はんじかんっていると、へやいて、はいってたのはハバトフならぬ小使こづかいのニキタ。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)