大層てえそう)” の例文
一体いってえは花魁に大層てえそうなりをさせては済むわけのものではねえのに、朝飯めえには持上らねえような帯を締めて、大層な装なんぞしては済むめえ
「船底潜らせだと? 大層てえそうお似合なこったよ。ちげえねえや。元んとこへ戻れ、トムの間抜まぬけ野郎め。」
幸「此処は大層てえそう香の物をたっとむてえから、奈良漬を出すのは東京の者へ対しての天狗なんだよ」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
由「蠅か……わしは黒豆かと思った、大層てえそう居るねえ真黒まっくろで……旦那御覧なさい、此の蠅はどうもひどいじゃアございませんか、ハッ/\ハッとたちますとまた直ぐに来ます、大変ていへんだ」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
幸「虻……大層てえそう居るぜ、さゝれると血が出ますからねえ……女中さん何かあるかえ」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
お前さまが此方こっちへ越してから荒物屋を始めたが、酒でも干物でもやすいんでおお評判だよ、調法だってよ、仕入が皆江戸もんを買って来るだからいでや、此間こねえだ干魚ひものなざア大層てえそううまかったが
半「縁側の戸が開いて居たから其処そこから這入へえって、大層てえそう大勢様で、おにぎやかで」
何うせ銭の有る人間じゃアねえから、足を近く来るのではねえや、大層てえそうな花魁だと名高いから、斯ういう時でなけりゃ会う事は出来ねえと思って、態々わざ/\来たんだのに、早く出さねえと殴るぞ