よひ)” の例文
もとより容姿かたちのよろしきをでよろこび、千とせをかけて契るには、二四五葛城かつらぎ高間たかまやまよひ々ごとにたつ雲も、二四六初瀬の寺の暁の鐘に雨をさまりて
巧みでないむしろ拙な部分の多い歌であるが、「おぼつかなしも」の句に心ひかれて此歌を抜いた。「このよひのおぼつかなきに霍公鳥ほととぎす」(巻十・一九五二)の例がある。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
よひ々里に出でて人をわざはひするゆゑに、ちかき里人は安き心なし。我これを聞きて一二七捨つるに忍びず。わざわざ来りて教化けうげし、本源もとの心にかへらしめんとなるを、汝我がをしへを聞くやいなや。