トップ
>
夜討
>
ようち
ふりがな文庫
“
夜討
(
ようち
)” の例文
無々という老翁の
石城
(
いしき
)
郡に住する者、かつて残夢を訪ねてきて、二人で
頻
(
しき
)
りに
曾我
(
そが
)
の
夜討
(
ようち
)
の事を話していたこともあった。
山の人生
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
東京驛
(
とうきやうえき
)
を
一番
(
いちばん
)
で
立
(
た
)
てば、
無理
(
むり
)
にも
右樣
(
みぎやう
)
の
計略
(
けいりやく
)
の
行
(
おこな
)
はれない
事
(
こと
)
もなささうだが、
籠城
(
ろうじやう
)
難儀
(
なんぎ
)
に
及
(
およ
)
んだ
處
(
ところ
)
で、
夜討
(
ようち
)
は
眞似
(
まね
)
ても、
朝
(
あさ
)
がけの
出來
(
でき
)
ない
愚將
(
ぐしやう
)
である。
雨ふり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
何か、そこへまいったせつな、身ぶるいのわくような虚相と実相の両面に圧し挟まれた気がしました。ゆめゆめそれへ
夜討
(
ようち
)
朝駈けなどの奇兵を出すべきではありません。
上杉謙信
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「森蘭丸? 森蘭丸というのは、織田信長の
家来
(
けらい
)
でしょう。そして、明智光秀が本能寺に
夜討
(
ようち
)
をかけたとき、槍をもって奮戦し、そして、信長と一緒に
討死
(
うちじに
)
した
小姓
(
こしょう
)
かなんかのことでしょう」
未来の地下戦車長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
昼飯
(
ひる
)
の支度は、この
乳母
(
うば
)
どのに
誂
(
あつら
)
えて、それから浴室へ下りて
一浴
(
ひとあみ
)
した。……成程、屋の内は大普請らしい。大工左官がそちこちを、
真昼間
(
まっぴるま
)
の
夜討
(
ようち
)
のように働く。……ちょうな、
鋸
(
のこぎり
)
、
鉄鎚
(
かなづち
)
の
賑
(
にぎや
)
かな音。
みさごの鮨
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
夜
常用漢字
小2
部首:⼣
8画
討
常用漢字
小6
部首:⾔
10画
“夜討”で始まる語句
夜討師
夜討曾我
夜討草鞋