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夏分
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なつぶん
ふりがな文庫
“
夏分
(
なつぶん
)” の例文
「いえ、
戯談
(
ぜうだん
)
なぞ申しません。
鶏小舎
(
とりこや
)
の古いのを買ひまして、それに
住
(
すま
)
つてゐるのです。
夏分
(
なつぶん
)
になりますと、
羽虫
(
はむし
)
に困らされます。」
茶話:07 大正十四(一九二五)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
歌は頗る悠長なもので、
夏分
(
なつぶん
)
の水飴の様に、だらしがないが、句切りをとる為めにぼこぼんを入れるから、のべつの様でも拍子は取れる。
坊っちやん
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
それは
隨分
(
ずいぶん
)
不便利
(
ふべんり
)
にて
不潔
(
ふけつ
)
にて、
東京
(
とうけう
)
より
歸
(
かへ
)
りたる
夏分
(
なつぶん
)
などは
我
(
が
)
まんのなりがたき
事
(
こと
)
もあり、そんな
處
(
ところ
)
に
我
(
わ
)
れは
括
(
くゝ
)
られて、
面白
(
おもしろ
)
くもない
仕事
(
しごと
)
に
追
(
お
)
はれて、
逢
(
あ
)
ひたい
人
(
ひと
)
には
逢
(
あ
)
はれず
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
夏分
(
なつぶん
)
客が来ると、まだ挨拶も
交
(
か
)
はさないうちに、主人の方で帯を
解
(
ほど
)
いて真つ裸になる。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
夏分
(
なつぶん
)
の旅は何よりも身軽で無くてはならぬ。で、三隅氏は旅鞄はそつくり手荷物として預け入れたが、そのうち
唯
(
たつた
)
二つの小荷物だけは、自分の坐席へ持ち込んで、網棚の上へ置くのを忘れなかつた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
夏
常用漢字
小2
部首:⼢
10画
分
常用漢字
小2
部首:⼑
4画
“夏”で始まる語句
夏
夏侯惇
夏侯淵
夏蜜柑
夏休
夏痩
夏花
夏目漱石
夏目
夏至