つま)” の例文
何万人という群が、あの広い新宿の大通にギッシリつまって、押しあい、へしあい、洪水こうずいの如く、流れ出てゆくのだった。すべては、徒歩の人間ばかりだった。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
ここでひとかわっているのは、私達わたくしたちほとんどすこしも現世時代げんせじだいおもばなしをしなかったことで、しひょっとそれをろうとすると、なにやらくちつまってしまうようにかんじられるのでした。
大きな爆弾のような恰好をしたものがギッシリつまっていた。だがそれは爆弾ではなかった。ロケットB18号——と、鋼鉄の上に白いエナメルでもって書き綴られていた。
地球盗難 (新字新仮名) / 海野十三(著)
あまりひんくない竜神りゅうじんさんでぎっしりつまっていました。
下瀬火薬しもせかやくのギッシリつまった魚雷ぎょらいを敵艦の胴中どうなかに叩き込もうと、突進して行った。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)