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塗笠
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ぬりがさ
ふりがな文庫
“
塗笠
(
ぬりがさ
)” の例文
花野を、
紅
(
あか
)
い
緒
(
を
)
の
塗笠
(
ぬりがさ
)
をかぶつて、狐葛の葉が飛んでゆく舞臺の
振
(
ふ
)
りは、どんなに幼心をとらへたらう。
春宵戯語
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
稚児輪鬘
(
ちごわかづら
)
をつけ、
常盤御前
(
ときわごぜん
)
の
冠
(
かぶ
)
るようなあの
塗笠
(
ぬりがさ
)
にそれから杖を持つと、それで私の仕度は出来上った。
桜林
(新字新仮名)
/
小山清
(著)
「暑いっ。——こんな着物はもう嫌だ。
塗笠
(
ぬりがさ
)
もうるさい。……ねえ吉次、脱いでもいいだろう」
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
いづれも、
塗笠
(
ぬりがさ
)
、
檜笠
(
ひがさ
)
、
菅笠
(
すげがさ
)
、
坊主笠
(
ばうずがさ
)
を
被
(
かぶ
)
つて
出
(
で
)
ると
言
(
い
)
ふ。
くさびら
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
網代
(
あじろ
)
より深い
椀形
(
わんなり
)
の紙の
塗笠
(
ぬりがさ
)
かもしれない。ともかく、師直も師泰もよほど人目をきらったとみえる。意識的に馬混みの間を行き、いつも尊氏の背が見えるぐらいな所にいた。
私本太平記:13 黒白帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
仔馬
(
こうま
)
と
牝馬
(
めうま
)
を曳いて人ごみの真ん中を通って来たので、往来の人たちは市の両側へ避けたが、
頭巾
(
ずきん
)
のうえに
塗笠
(
ぬりがさ
)
をかぶって、眼もとばかり出して歩いて来た武家は、
避
(
よ
)
けることを知らなかった。
新書太閤記:04 第四分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
塗
常用漢字
中学
部首:⼟
13画
笠
漢検準1級
部首:⽵
11画
“塗”で始まる語句
塗
塗籠
塗炭
塗抹
塗師
塗盆
塗下駄
塗付
塗料
塗骨