“ぬりがさ”の漢字の書き方と例文
語句割合
塗笠100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いづれも、塗笠ぬりがさ檜笠ひがさ菅笠すげがさ坊主笠ばうずがさかぶつてるとふ。
くさびら (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
網代あじろより深い椀形わんなりの紙の塗笠ぬりがさかもしれない。ともかく、師直も師泰もよほど人目をきらったとみえる。意識的に馬混みの間を行き、いつも尊氏の背が見えるぐらいな所にいた。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
仔馬こうま牝馬めうまを曳いて人ごみの真ん中を通って来たので、往来の人たちは市の両側へ避けたが、頭巾ずきんのうえに塗笠ぬりがさをかぶって、眼もとばかり出して歩いて来た武家は、けることを知らなかった。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)