“土耳古形”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
トルコがた75.0%
とるこがた25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私が八つばかりの時に東京へ修業に出される……あの頃は土耳古形トルコがたのような帽子が流行はやって、正太さんも房の垂下ったのを冠ったものでサ……あんな時分から一緒なんですからね
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
見知越みしりごしで、乗合わした男と——いや、その男も実は、はじめて見たなどと話していると、向う側に、革の手鞄てかばんと、書もつらしい、袱紗包ふくさづつみを上に置いて、腰を掛けていた、土耳古形トルコがたの毛帽子をかぶった
半島一奇抄 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
かれ高野山かうやさんせきくものだといつた、年配ねんぱい四十五六しじふごろく柔和にうわな、何等なんらえぬ、可懐なつかしい、おとなしやかな風采とりなりで、羅紗らしや角袖かくそで外套ぐわいたうて、しろのふらんねるの襟巻えりまきめ、土耳古形とるこがたばうかむ
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)