“四更”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しこう77.8%
しかう22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この家には妖怪があって、しばしば人を殺すと伝えられていたが、彼は平気で眠っていると、夜の四更しこう(午前一時—三時)とおぼしき頃に、黄衣の人が現われて外から呼んだ。
西山荘の門は閉じられ、三更さんこう四更しこう、雲もしずかに、山の尾根や山ふところに深く臥した。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
くてたがひあひだ考案かうあんするひまありき。さすがに斯道しだう達人たつじんとて、積薪せきしんみゝすまして、ひそかにたゝかひ聞居きゝゐたり。とき四更しかういたりて、しうといはく、おまへ、おまけだね、つたが九目くもくだけと。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
其夜四更しかうころにいたれども主人あるじかへらず。