トップ
>
囂々
>
がや/\
ふりがな文庫
“
囂々
(
がや/\
)” の例文
「市ちゃんも仲々腕が上つた」とか、「今の若い者は、春秋に富んで居る癖に惚れ方が
性急
(
せつかち
)
だ」とか、「橘さんも隅に置けぬ」とか、一座は色めき立つて
囂々
(
がや/\
)
と騷ので、市子は
菊池君
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
唯
(
たゞ
)
二ヶ
月
(
げつ
)
に一
度
(
ど
)
丈
(
だ
)
け、
理髮師
(
とこや
)
のセミヨン、ラザリチ
計
(
ばか
)
り
此
(
こゝ
)
へ
來
(
く
)
る、
其男
(
そのをとこ
)
は
毎
(
いつ
)
も
醉
(
よ
)
つてニコ/\しながら
遣
(
や
)
つて
來
(
き
)
て、ニキタに
手傳
(
てつだ
)
はせて
髮
(
かみ
)
を
刈
(
か
)
る、
彼
(
かれ
)
が
見
(
み
)
えると
患者等
(
くわんじやら
)
は
囂々
(
がや/\
)
と
云
(
い
)
つて
騷
(
さわ
)
ぎ
出
(
だ
)
す。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
證據となし
敵
(
かたき
)
と
覘
(
ねら
)
ふは必定なりと思ひ日頃より用心
堅固
(
けんご
)
にして身を
戒愼
(
つゝしみ
)
居たりしが此日重四郎に
用事
(
ようじ
)
有
(
あつ
)
て
隣家
(
となり
)
迄
來掛
(
きかゝ
)
りし所重四郎が
宅
(
たく
)
にて
囂々
(
がや/\
)
と人聲なすゆゑ何事やらんと
竊
(
ひそ
)
かに身を
潜
(
ひそ
)
め内の樣子を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
囂
漢検1級
部首:⼝
21画
々
3画
“囂々”で始まる語句
囂々音