ぽん)” の例文
濠はそれに併行へいこうして、幅は二間をこえ、通例のもの以上築土も高い。いわゆる町の城廓のそれとなき様式をこの本山日蓮宗八ぽんの寺域もまた踏襲とうしゅうしていた。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
天照大神あまてらすおおみかみおん子孫、神武天皇より九十五代のみかど、後醍醐天皇第一の皇子みこ、一ぽん兵部ひょうぶ卿親王護良もりなが、逆臣のため亡ぼされ、怨みを泉下せんかに報ぜんために、只今自害するありさま見置きて
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
そのうえ彼は宮のよろいを着、薄化粧までして「——大塔ノ宮一ぽん兵部卿尊仁ひょうぶきょうたかひとはわれぞ」
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
登真院とうしんゐん ぞうぽん 遺骨一分之事
随筆 私本太平記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)