周辺まわり)” の例文
旧字:周邊
ちょうど為事しごとから帰ってきた同宿の連中、夕飯を食っている者や、足を洗ってこれから食おうとする者や、四五人その周辺まわりに居合せたが、皆黙ってにやにや笑っている。
世間師 (新字新仮名) / 小栗風葉(著)
勿論もちろん製造の本人如何どうでもうでもして磠砂どうしゃと云う物をこしらえて見ましょうと云う熱心があるから、臭いのも何も構わぬ、しきりに試みて居るけれども、何分なにぶん周辺まわりの者がやかましい。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
壁際かべぎわや、暖炉だんろ周辺まわりには病院びょういんのさまざまの雑具がらくた古寐台ふるねだいよごれた病院服びょういんふく、ぼろぼろの股引下ズボンしたあおしま洗浚あらいざらしのシャツ、やぶれた古靴ふるぐつったようなものが、ごたくさと、やまのようにかさねられて
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)