“呀(やあ)” の例文
呀(やあ)? 衣(きぬ)も扱帶(しごき)も上(うへ)へ摺(ず)つて、するりと白(しろ)い顏(かほ)が襟(えり)に埋(うま)つた、紫(むらさき)と萌黄(もえぎ)の、緋(ひ)を流(なが)るゝやうに宙(ちう)に掛(か)けて、紳士(しんし)は大跨(おほまた)にづかり/\。
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
「状(ざま)あ! 女郎奴(め)、手前(てめえ)に嫌われて幸(さいわい)だ。好かれて堪(たま)るかい。」と笹を持ったのが、ぐいとその棹(さお)を小脇に引くと、呀(やあ)、斜に構えて前に廻った。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ト荒果(あれは)てたが、書院づくりの、床(とこ)の傍(わき)に、あり/\と彩色(さいしき)の残つた絵の袋戸(ふくろど)の入つた棚の上に、呀(やあ)! 壁を突通(つきとお)して紺青(こんじょう)の浪(なみ)あつて月の輝く如き、表紙の揃(そろ)つた
貴婦人 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
「呀(やあ)、鬼(おに)か。」
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)