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吹掛
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ふっか
ふりがな文庫
“
吹掛
(
ふっか
)” の例文
懐の雪踏が
辷
(
すべ
)
って
落
(
おち
)
ると、間の悪い時には悪いもので、
彼
(
か
)
の喧嘩でも
吹掛
(
ふっか
)
けて、此の勘定を持たせようと思っている
悪浪人
(
わるろうにん
)
の一人が
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
敵が圧迫して来れば
何時
(
いつ
)
でも相手になる。こっちから喧嘩を
吹掛
(
ふっか
)
けるのは
宜
(
よろ
)
しくないが、吹掛けて来れば相手になる。
偉大漢
(
いだいかん
)
でも相手にする。
始業式に臨みて
(新字新仮名)
/
大隈重信
(著)
されば本業の小説も近頃は廃絶の形にて本屋よりの催促断りやうも
無之
(
これなき
)
まま一字金一円と大きく
吹掛
(
ふっか
)
けを
雨瀟瀟
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
ざアー/\どうと雨は車軸を流すように降り出し、風は烈しく
吹掛
(
ふっか
)
けてどう/\/\と浪を打ち揚げます。
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
却
(
かえ
)
って人通りのない処がよいというので、是から本郷山を抜け、塚前村へ掛りました時分は、もう日が暮れかゝり、又
吹掛
(
ふっか
)
け
降
(
ぶり
)
に雨がざア/\と降って来ましたから
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
もうぼんやり
人顔
(
ひとがお
)
が見える様に成って来るが、この霙の
吹掛
(
ふっか
)
けでぱったりと往来は止まって
居
(
い
)
るが、今にも渡しが
開
(
あ
)
いて、渡しを渡って
此処
(
こゝ
)
へ来る者が有れば、何でも三人だと
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
と御前の座敷へ
踏込
(
ふみこ
)
み、何やら難題を
吹掛
(
ふっか
)
けましたので、松平の殿様も弱り果て
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
尼「
吹掛
(
ふっか
)
け
降
(
ぶ
)
りですから
其処
(
そこ
)
に立ってお出でゞは
嘸
(
さぞ
)
お困りでございましょう、すぐ前に井戸もありまするから足を洗って
此方
(
こちら
)
へ
上
(
あが
)
って、お茶でも飲みながら雨止をなすっていらっしゃいまし」
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
吹
常用漢字
中学
部首:⼝
7画
掛
常用漢字
中学
部首:⼿
11画
“吹”で始まる語句
吹
吹聴
吹雪
吹上
吹出
吹聽
吹込
吹矢
吹消
吹溜