トップ
>
吐血
>
とけつ
ふりがな文庫
“
吐血
(
とけつ
)” の例文
ただわたしの体を捨てる、
吐血
(
とけつ
)
の病に衰え果てた、骨と皮ばかりの体を捨てる、——それだけの覚悟をしさえすれば、わたしの本望は遂げられるのです。
報恩記
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
あの色後家の亭主——小倉嘉門が、
吐血
(
とけつ
)
で死んだのは隣りの谷口金五郎に招ばれて、散々呑まされた晩ぢやなくて、それから三日も經つてからのことですよ。
銭形平次捕物控:203 死人の手紙
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
その前から江戸に出て来て
下谷
(
したや
)
に居た緒方先生が、急病で大層
吐血
(
とけつ
)
したと云う
急使
(
きゅうつかい
)
に、私は実に
胆
(
きも
)
を
潰
(
つぶ
)
した。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
この様子では
飲料
(
のみもの
)
で
吐血
(
とけつ
)
をしそうにも思われないから、一息に
煽
(
あお
)
りました。実はげっそりと腹も空いて。
星女郎
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
鼻や口にも
吐血
(
とけつ
)
した
塊
(
かたま
)
りが残っているし、五体は
紫斑
(
しはん
)
点々で、劇毒の
砒霜
(
ひそう
)
を一服
盛
(
も
)
られたナ……と、すぐ見当がつきましたから、こっちも途端に、腹を抑えて、ウウムと苦しんで見せたんですよ
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
樹脂色の蝗の
吐血
(
とけつ
)
が掌についていました。
生々流転
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
あかあかと
日暮
(
にちぼ
)
の
街
(
まち
)
に
吐血
(
とけつ
)
して
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
胃の病の
吐血
(
とけつ
)
のためといふことにされてしまひましたが、日頃そのやうな
氣振
(
けぶり
)
もなかつたので、谷口金五郎樣のところに招ばれて、
強
(
したゝ
)
かに呑んだ御酒に、何やら仕掛があつたのではあるまいかと
銭形平次捕物控:203 死人の手紙
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
そこへわたしは去年の末から、
吐血
(
とけつ
)
の病に
罹
(
かか
)
ってしまいました。
報恩記
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
“吐血”の意味
《名詞》
吐血(とけつ)
(主に胃などの消化管から出た)血を吐くこと。
(出典:Wiktionary)
“吐血”の解説
吐血(とけつ)とは、消化器が疾患や損傷によって出血し、口から血を吐くこと。重大な疾患により引き起こされている場合があり多量の出血の場合は、緊急に専門医の診察と治療が必要となる。
(出典:Wikipedia)
吐
常用漢字
中学
部首:⼝
6画
血
常用漢字
小3
部首:⾎
6画
“吐”で始まる語句
吐
吐息
吐出
吐月峰
吐露
吐胸
吐月峯
吐瀉
吐気
吐雲斎