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可惜
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あったら
ふりがな文庫
“
可惜
(
あったら
)” の例文
「艶じゃア無い、
真個
(
ほんと
)
にサ。如才が無くッてお世辞がよくッて男振も好けれども、唯
物喰
(
ものぐ
)
いの
悪
(
わり
)
いのが
可惜
(
あったら
)
瑜
(
たま
)
に
疵
(
きず
)
だッて、オホホホホ」
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
其許
(
そこもと
)
らが生きているうちに成功しなんだら、
可惜
(
あったら
)
、
濠
(
ほり
)
の
埋草
(
うめくさ
)
じゃ。仮に間に合っても、
狡
(
ずる
)
いのは、お先棒には飛び出さんものだ。
松のや露八
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
存命していても二葉亭はやはりとつおいつ千思万考しつつ出遅れて、
可惜
(
あったら
)
多年一剣を磨した
千載
(
せんざい
)
の好機を逸してしまうが
落
(
おち
)
であるかも解らん。
二葉亭追録
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
中には
諺
(
ことわざ
)
にも申します、一口
茄子
(
なす
)
に
食
(
し
)
てやるは
可惜
(
あったら
)
もの、勿体ないと、神棚へ上げて
燈明
(
みあかし
)
の燈心を
殖
(
ふや
)
しまして、ほほう、茄子ほどな
丁子
(
ちょうじ
)
が立った
わか紫
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「あなたは、おできになることが百もおありなのに、身うごきもできない。あなたがわたくしみたいに木のぼりがおできでしたら
可惜
(
あったら
)
生命
(
いのち
)
をおとしなさることもなかったでござんしょう」
狐と猫
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
▼ もっと見る
危いことするは余り
可惜
(
あったら
)
ものだ思う気が、ふいと起ってどうにも出来ねえのですのだで。
日本橋
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
誂
(
あつら
)
えて
拵
(
こしら
)
えたような、こういう方がまたあろうか、と
可惜
(
あったら
)
もので。可惜もので。
誓之巻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
立替
(
たてか
)
えましょう、
可惜
(
あったら
)
ものを。七貫や八貫で手離すには当りゃせん。
国貞えがく
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
はて、
可惜
(
あったら
)
二つない
肝
(
きも
)
を
潰
(
つぶ
)
した。ほう、
町方
(
まちかた
)
の。
多神教
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
可
常用漢字
小5
部首:⼝
5画
惜
常用漢字
中学
部首:⼼
11画
“可惜”で始まる語句
可惜物
可惜身